シックの代表的なカミソリ、片刃・連発式替刃「インジェクター」は、1921(大正10)年、アメリカの退役陸軍大佐ジェイコブ・シックの手によって、そのモデルが考案されました。
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この時に作られたモデルは、従来の両刃のカミソリを片刃にして、しかも古くなった替刃を連発式に替えることができるもので、画期的な安全カミソリの出現でした。
このインジェクターの出現により、替刃の安全性をより高め、替刃が替えやすくなり、携帯に便利で機能的であったため、急速に普及していきました。
実は、このジェイコブ・シックは電気カミソリも発明しています。
陸軍に在籍中にアラスカに配属され、毎朝厚い氷を割って、冷たい水にカミソリを浸してヒゲを剃る羽目になり、水のいらないカミソリができないものかと考えたことが、電気カミソリを作るきっかけになったと言われています。
※竹内康起著「カミソリ史記」より抜粋